コラム
こんな異変があったら歯周病かも! 代表的な自覚症状を紹介
歯周病は、細菌感染によって生じる炎症性の疾患です。歯肉炎から始まり、進行すると歯を支える骨が溶けてしまい、最悪の場合は歯を失うことにつながります。
また、歯周病が進行すると、口内だけでなく全身の健康にも影響を与えることがあります。例えば、心臓病や糖尿病などの疾患と関連があることが報告されています。
このように重大なリスクを及ぼす歯周病ですが、とくに注意しなければならないのは、自覚症状を伴わないまま進行する場合が多いことです。
異変を覚えた頃にはすでに重症化していた……というケースも十分に考えられますので、なるべく早めに違和感に気づくことが重要です。
今回のコラムでは、歯周病の代表的な症状をいくつかご紹介します。セルフチェックに役立て、早期発見・早期治療につなげていただければ幸いです。
歯茎が赤くなったり腫れたりしたら要注意です
歯周病の症状は多くの場合、炎症やそれに関連する異変として現れます。
・歯茎の腫れや痛み、違和感が生じる
歯周病が進行すると、歯茎に炎症が生じて腫れたり痛みを感じたりすることがあります。また、起床時などに歯茎に違和感を覚える場合もあります。
・歯茎から出血する
歯周病は、炎症が原因で歯茎から出血することがあります。特に、歯を磨いた後や歯間の掃除をする時に出血することが多いです。歯茎からの出血が続く場合は、歯周病が進行している可能性があります。
・歯茎が赤くなる
歯周病の炎症によって、歯茎が腫れたり痛んだりするだけでなく、赤くなることもあります。健康な歯歯茎はピンク色ですが、炎症が生じると赤くなってきます。
・口内にネバネバした感覚が生じる
細菌の繁殖によって口内に粘り気が生じることがあります。特に起床時に多く現れる症状です。
・歯が揺れる、歯が長くなる
歯周病の進行を放置すると、歯を支える骨が溶けてしまい、歯がグラグラと揺れるようになります。この段階にまで悪化したら要注意です。
また、歯茎が下がって歯の根元が露出し、歯が長くなったように見えることもあります。
・かみ合わせが悪くなる
歯周病の進行によって歯を支える骨が溶け始めると、歯が揺れるようになってかみ合わせが乱れます。また、咀嚼時に痛みを覚える場合もあります。
・口臭が強くなる
歯周病は、口の中で細菌が繁殖することが原因で臭いを発生させることがあります。口臭には内科的な要因も考えられますが、臭いが気になるようであれば歯周病の可能性を疑ってみる必要もあります。
・歯茎から膿が出る
歯周病によって歯茎から膿が生じることもあります。膿が出るようになったら重度の段階まで進行している可能性が高いです。
なるべく早い段階で治療を!
先述したように、歯周病は自覚症状がないまま進行する傾向にあるため、上記の異変が見られた時にはすでに悪化している可能性が高いとお考えください。
特に、歯を支える骨が溶けてしまう段階にまで達すると、抜歯になるリスクが高まります。歯周病菌が血管を経由して全身に巡り、体にもさまざまなトラブルを及ぼす恐れもあるのです。
そのため、少しでも普段とは違う違和感を覚えたら早めに歯科医院を受診するようにしましょう。
日々の予防に努めることが大切です
歯周病は、適切な歯磨きや口腔ケアを行うことで予防できます。毎日の歯磨きを欠かさずに行い、歯間ブラシやデンタルフロスを使って歯と歯の間の汚れを取り除くのが有効です。
また、歯科医院で定期的なチェックやクリーニングを受けることも重要です。
そして、食生活にも気を配りましょう。甘いものや脂っこいものを過剰に摂取することは、歯周病を引き起こす原因のひとつです。なるべく栄養バランスの良い食生活を心がけるようにしましょう。
医院紹介
福岡市早良区梅林にある「へんみ歯科」は、患者さま一人ひとりのお悩みに応えることを第一に考え、保険内治療・自費治療を問わず幅広い選択肢の中からより良い治療法をご提案しています。
お口の機能と見た目を両立した治療を心がけていますので、どのようなお困りごとでもまずはお気軽にご相談ください。

【医院名】
へんみ歯科
【住所・アクセス】
〒814-0172
福岡県福岡市早良区梅林7-2-1
七隈線梅林駅(福岡県)2番出口 徒歩8分
七隈線福岡大前駅出口 車3分
【電話番号】
092-801-0994
【診療時間】
9:00~12:30
14:00~18:30
※土曜午後は17時まで診療
【休診日】
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